田中の米大リーグ移籍に、楽天がゴーサインを出したニュースが駆け巡る中、ＥＳＰＮ（電子版）の報道をもとに、ヤンキースの地元紙デーリー・ニューズ（電子版）は代理人のケーシー・クロース氏（５０）が最低でも５年総額１億ドルの契約を要求している、と報じた。

「ヤンキースは、先発３番手まで決まっている。そこに田中が加われば、チームが劇的に変わるだろう」

過去の日本投手の最高年俸は今オフにヤ軍と１年契約を結んだ黒田博樹投手（３８）の１６００万ドルで、野手ではイチロー外野手（４０）の１７００万ドル。田中はまだメジャーでは１勝もしていない状況で、先輩たちを抜いてしまうことになる。

年俸が跳ね上がる要因となったのは新制度で最高額が２０００万ドル（約２１億円）と低く設定されたこと。実質的なＦＡとあって、１０球団以上が参戦しそうだが、マネーゲームでは勝てない、と踏んだ球団の中には“珍プレゼント”作戦でアタックするところも出てきそうだ。

田中獲得に積極的なダイヤモンドバックスの地元紙の電子版コラムニストは「（ダ軍は）ヤンキース、ドジャースほど高い年俸を払えないだろう」とした上で、獲得のための珍提案を行った。

その提案というのが、〔１〕夫妻のためのゴルフ会員権〔２〕日本のゴールデンウイークに合わせた７日間の休暇〔３〕枚数無制限の名刺〔４〕クラブハウスのトイレに温かい便座を設置〔５〕エースナンバーの背番号「１」〔６〕無料の駐車場－を田中に与えるというもの。〔４〕は米国内では便座の温度を調節するシステムが日本ほど普及していないため。きめの細かい「お・も・て・な・し」で獲得にこぎつけたい、という必死さがうかがえる。
 
http://www.sanspo.com/baseball/news/20131230/mlb13123005040000-n2.html